外郎

外郎

料理: 日本料理

地域: 山口県

分量: 4人分

外郎(ういろうとも読む山口の蒸し菓子)は、わらび粉とねりあんを蒸して仕上げる郷土銘菓です。米粉主体の名古屋風とは違い、弾力とてろり感が特徴でお茶請けに向きます。

ひと目でわかる

所要時間:約35分 · 4人分 · 難易度:かんたん · 1人あたり約90kcal目安

外郎(ういろうとも読む山口の蒸し菓子)は、わらび粉とねりあんを蒸して仕上げる郷土銘菓です。米粉主体の名古屋風とは違い、弾力とてろり感が特徴でお茶請けに向きます。

材料

  • わらび粉 20g
  • 砂糖 大さじ1
  • 水 大さじ4
  • ねりあん(市販品) 60g

手順

  1. 蒸し器に水を入れ、強火で湯を沸騰させておく。型(小さな流し缶やプリン型など)の内側を軽く濡らすか、クッキングシートを敷いて取り出しやすくする。
  2. ボウルにわらび粉と砂糖を入れ、菜箸や泡だて器で乾いた粉同士をよく混ぜる。粉のダマが残っていると仕上がりに粒が出やすい。
  3. 水大さじ4のうち半量ほどを少しずつ加え、粉が水を吸ってなめらかなペースト状になるまで混ぜる。残り半分の水も加えて、とろりとした均一な生地にする。
  4. ねりあん60gを生地に加え、色と甘さが均一になるまでしっかり混ぜる。粉っぽさやあんの塊が残っていたら、さらに混ぜるか、茶こし・こし器で一度こすと口当たりがよくなる。
  5. 型に生地を流し入れ、表面を軽くならす。気泡が目立つときは竹串で突いて抜く。蒸し器の蒸気が十分立っていることを確認する。
  6. 型を蒸し器に入れ、中火〜やや強火で約15分蒸す。竹串を刺して生地がつかず、表面に艶が出ていれば火が通っている目安。
  7. 蒸しあがったらすぐに庫内から出し、型のまま常温で粗熱を取る。急激に冷やすと弾力が失われて硬くなりやすいので、この段階では冷蔵庫に入れない。
  8. 粗熱が取れたら型から静かに外し、4等分に切って器に盛る。お茶請けとしてそのまま、またはきな粉や黒蜜を添えて供してもよい。

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補足

山口の外郎はわらび粉を使うのが特徴で、名古屋などで知られる米粉主体の外郎とは食感が異なります。ブルッとした弾力としっとり感を出すにはわらび粉の計量を正確に。

ねりあんは市販のこしあんで十分です。甘さ控えめで仕上げたいときは砂糖を小さじ2程度に減らしても構いません(保存性やまとまりはやや変わります)。

こし器で生地を一度こすと、口に残る粉感が減り、地元で「おっとり」と表現されるなめらかさに近づきます。

蒸し時間は型の厚みで前後します。薄い型なら12〜13分、深い型なら15〜18分を目安に、竹串テストで確認してください。

電子レンジで代用する場合は、耐熱容器に入れて様子を見ながら加熱し、途中でかき混ぜるとムラが減ります(家庭環境差が大きいので様子見必須)。

抹茶やゆず皮、茹で小豆を少量あしらうアレンジもありますが、初めては基本のあん入りで分量感覚を掴むのがおすすめです。

時間と温度

蒸し器沸騰:5〜8分 · 生地混ぜ:5〜8分 · 蒸し:約15分 · 常温粗熱:15〜20分

栄養

90 kcal · たんぱく質 1 g · 脂質 0.3 g · 炭水化物 21 g

1人分(4人分を等分)の目安・推定

代用

  • ねりあん → こしあん同量(つぶあんは食感が粒あり)
  • 砂糖大さじ1 → 小さじ2(甘さ控えめ)
  • 流し缶 → プリン型・耐熱カップ複数
  • 蒸し器 → 鍋+蒸し板/電子レンジ(様子見必須)
  • わらび粉 → 本レシピは山口流のため米粉置換は別物になる(非推奨)

保存

常温で粗熱後、密閉して冷蔵なら当日〜翌日が目安。乾燥しやすいのでラップ密着が有効。急冷しすぎると硬くなる。冷凍は食感が変わりやすいため推奨しません。

よくある質問

名古屋の外郎と何が違う?
山口ではわらび粉を使い弾力としっとり感が出ます。名古屋などで知られる米粉ベースのずっしりタイプとは原料も食感も異なります。
蒸し上がりが硬くなった原因は?
水が少ない・蒸しすぎ・粗熱前に冷蔵庫へ入れたことが多いです。分量どおりに混ぜ、常温で冷ましてから冷蔵してください。
前日に作っておける?
蒸して常温で粗熱を取り、ラップして冷蔵すれば翌日のお茶請けにできます。食べる30分前に室温へ戻すと口当たりが戻ります。
生地に粉っぽさが残るときは?
水の加え方が急か、混不足です。水を分けて加え、必要ならこし器で一度こすとなめらかになります。
あんを入れずに作れる?
可能ですが甘みと色が弱くなります。砂糖を少し足すか、きな粉・黒蜜を添えて整えてください。

由来・歴史

外郎(ういろう)は、山口県・山口市でも親しまれてきた蒸し菓子です。全国的には名古屋をはじめ京都や小田原などでも知られますが、山口ではわらび粉を用いることで、ぷるんと弾力のある食感になめらかさが加わるのが大きな違いです。米粉と砂糖を主に蒸してずっしり仕上げるタイプとは原料が異なり、地元では「おっとり」とした舌触りとも形容されます。室町のころから親しまれてきたとされる伝統銘菓で、日常のお茶菓子はもちろん、土産や贈答にも用いられてきました。このレシピは4人分の家庭向けで、わらび粉・砂糖・水・ねりあんのみ。蒸し時間は約15分です。