お好み焼き(広島風)

お好み焼き(広島風)

料理: 日本料理

地域: 広島県

分量: 1人分

お好み焼き(広島風)(広島お好み焼きとも呼ばれる積層スタイル)は、薄い生地の上にキャベツの山・豚肉・麺・卵を重ねて蒸し焼く広島のソウルフードです。大阪の混ぜ豚玉とは別物で、甘口ソースと青のりで仕上げます。

ひと目でわかる

所要時間:約35分 · 1人分 · 難易度:ふつう · 1人分あたり約720kcal目安

お好み焼き(広島風)(広島お好み焼きとも呼ばれる積層スタイル)は、薄い生地の上にキャベツの山・豚肉・麺・卵を重ねて蒸し焼く広島のソウルフードです。大阪の混ぜ豚玉とは別物で、甘口ソースと青のりで仕上げます。

材料

  • 【生地】だし汁 1/2カップ(約100ml)
  • 【生地】薄力粉 25g
  • キャベツ 200g
  • もやし 100g
  • 葉ねぎ 20g
  • 魚粉(いわし粉など) 小さじ1
  • 天かす 3g
  • 豚バラ肉(三枚肉) 2枚
  • 卵 1個
  • 焼きそば用麺(またはゆでそば) 1玉
  • お好み焼きソース(甘口寄り) 1/4カップ(約50ml)
  • 青のり 小さじ1/2
  • 紅しょうが 5g
  • サラダ油 小さじ1(麺炒め・鉄板用に適宜追加)
  • かつお節 少々
  • マヨネーズ(任意) 適量

手順

  1. キャベツは約3mm幅のせん切り、葉ねぎは約5mmの小口切りにする。もやしは洗って水気を切る。豚バラは長さを整えておく。だし汁は多めに用意しておくとつなぎ用にも使える。
  2. ボウルにだし汁と薄力粉を入れ、粉っぽさが残らないよう泡だて器で滑らかに溶く。生地はさらりと薄い状態が広島風の基本(とろみが強いと感じたらだしを小さじ単位で足す)。
  3. ホットプレートや鉄板を高温(目安250℃前後)に熱し、薄く油をひく。生地の大半を直径約20cmの薄い円に広げる。表面に魚粉をふり、キャベツ・もやし・葉ねぎ・天かすを山盛りにのせ、豚バラを広げる。残りの生地を少しだけ上から垂らしてつなぎにする。高温で約5分、底の生地がカリッとするまで焼く。
  4. 大きなヘラで一気にひっくり返す。はみ出した野菜を内側へ押し込み、円形を整えながら上から軽く押さえる。蒸し焼き状態で野菜に火を通す(さらに2〜4分目安。蒸気が出てキャベツがしんなりすればOK)。
  5. 空いたスペースで麺玉を温め、油かソースか少量の水を足してほぐしながら炒めておく。別の場所に卵を割り、直径約20cmに薄く広げて半熟〜片面焼きにする(スクランブルにはしない)。
  6. 炒めた麺の上に卵をのせ、その上にキャベツ山のお好み焼き本体を重ねる(層の順:鉄板側が麺→卵→具と生地、または店によって卵を下・麺を中、と前後するが「薄い生地→野菜山→豚肉→麺→卵」の重ね焼きであることは崩さない)。ヘラで軽く押さえ、全体をなじませる。
  7. 仕上げにひっくり返し、甘口のお好み焼きソースを均一にぬる。青のり・紅しょうが・かつお節、好みでマヨネーズをかけて供する。鉄板上ではヘラで一口サイズに切って食べる。

このレシピを評価

補足

大阪の混ぜ焼き(豚玉)と違い、広島風は生地を薄く張り、具を積層して蒸し焼くのが要です。生地を厚くすると「ケーキ状」になりやすく、野菜の山感が出ません。

キャベツは多めが正解です。山が崩れるときはつなぎ生地を数滴足し、ひっくり返すときはヘラを大きく入れて一気に。失敗したら半分ずつ返す練習からでも大丈夫です。

麺は焼きそば麺でもゆでそばでも可。湿っているときは油少々、乾いているときはソースや水を小さじ1足すとほぐれます。府中焼き・呉焼きなど県内バリエーションは具の違いなので、まずは定番層を再現するのがおすすめです。

ソースは広島では甘口濃厚が定番。市販のお好み焼きソースにみりんや砂糖をほんの少し足しても近づきます。マヨネーズは任意、青のりと紅しょうがは欠かさないと広島らしい見た目になります。

家庭のフライパンでも可能ですが、直径24cm以上でフタがあると蒸しやすいです。2枚同時は難易度が上がるので、最初は1人分を確実に。

時間と温度

生地溶き:2〜3分 · 野菜切り:8〜10分 · 底焼き:高温約5分 · 裏返して蒸し:2〜4分 · 麺炒め・卵:3〜5分 · 仕上げ:1〜2分

栄養

720 kcal · たんぱく質 28 g · 脂質 32 g · 炭水化物 78 g

1人分(麺1玉・卵1・豚2枚込み)の目安・推定

代用

  • 焼きそば麺 → ゆでそば1玉(広島でも一般的)
  • だし汁 → 水+粉末だし小さじ1/2
  • 豚バラ → 薄切り豚ロースや鶏ささみ(風味は変わる)
  • 魚粉 → 省略可(香ばしさは減る)
  • ホットプレート → 直径24cm以上のフライパン+フタ

保存

焼き立てが最良。余ったらソース前で冷まし密閉冷蔵して当日〜翌日。再加熱はフライパン中火で両面を温め、ソースはかける直前に。麺が入るため冷凍は食感が落ちやすい。

よくある質問

大阪のお好み焼きと何が違う?
広島風は薄い生地に具を層状に重ね、麺と卵を挟む蒸し焼きです。大阪の豚玉は具を生地に混ぜて焼くスタイルで、食感も見た目も異なります。
ひっくり返すと崩れる原因は?
生地がまだ柔らすぎるか、野菜の山が高すぎて支えがないことが多いです。底がカリッとするまで待ってから大きなヘラで一気に返し、はみ出しを内側へ押し込みます。
麺は必須?入れないとダメ?
定番の広島風には麺層がありますが、家では省略もできます。入れるなら炒めてほぐしてから挟むと絡みやすいです。
前日にできる準備はどれ?
キャベツともやしのせん切り、だしの用意、ソースの小分けは前夜でも可。焼く工程と卵・麺は食べる直前がおすすめです。
ソースが辛口しかないときは?
みりんや砂糖を少量足して甘口に寄せると広島らしい仕上がりに近づきます。青のりと紅しょうがは見た目のポイントなので忘れずに。

由来・歴史

広島風お好み焼きは、薄い小麦粉の生地の上にキャベツや豚肉、焼きそば(そば)や卵を層状に重ねて蒸し焼く、広島県のソウルフードです。甘口の濃厚ソースと青のり、紅しょうが、かつお節をのせて鉄板の上からヘラで食べるスタイルが広く知られ、人口あたりの店舗数でも広島は全国有数とされます。

ルーツは戦前の「一銭洋食」にあり、戦後に空腹を満たす食べ物として形を整えました。鉄を扱う工場が多く鉄板が手に入りやすかったこと、昭和30年代に麺や豚肉を加える店が増えたこと、さらに昭和50年代の広島東洋カープ優勝期にガイドブックなどで全国へ広がったことなどが、今日のイメージを支えています。県内では府中焼き(ひき肉)、呉焼き(細うどん・半円)、庄原焼き(米・ポン酢)、尾道焼き(砂肝・イカ天)など地域差も豊かです。

このレシピは1人分。だし汁約100mlと薄力粉25gの薄い生地に、キャベツ200gともやし・ねぎの山、豚バラ2枚、麺1玉、卵1個を重ねる家庭向けの広島風です。大阪の混ぜお好み焼きとは別物として、層の順番を明確に再現します。